未來は生まれつき妖しく、ずっと妖しく、そして今も妖しいが、生まれつき自由が爆発してたかどうかと言えばそんなこともなく、過去には身もだえするような紆余曲折があり、あちこち全力でぶつかっては瀕死になったことも多々あり。しかし今となっては私のことを誰がどう思おうとゴマ粒ほども気にもならんようになり、それは単に神経が図太くなっただけなのか何なのか、それとも面倒なことを言う奴にはそれの１万倍濃厚な屁理屈で攻めまくり泣くほど追い詰めるつもり満々のオーラがうっかりにじみ出てしまっているのか、まあ、ともかく、「ドウデモイイ」の境地に立っているなうのなうなう。多分、自由っていうのはこの「ドウデモイイ」の究極の形なんじゃなかろうか。女はこうあるべきとか妻はこうあるべきとか母親はこうあるべきとか娘はこうあるべきとか大人ならこうあるべきとか人はこうあるべきとか、本気の本気で「ドウデモイイ」のゾーンに入った時、私は本当に何もかもが「ドウデモイイ」になったのであり、ただ今この瞬間の夕日が優しいとか友達が炸裂した冗談がツボったとか静かな夜の孤独が美しいとか、そういう今この瞬間のなうのなうだけがあるだけになったのだ。何もかも破壊して他人から条件づけられる人生を蹴り飛ばしたのだ。あれをしろ、これをしろ、こちらがこれをしたのだからおまえもこれをしろ、という絡みつく蜘蛛の巣をめちゃくちゃに破壊をして何も保証のない森の外に出たのだ。自由というのはきっと野たれ死ぬことをも良しとすることなのだ。保証は美味しい足枷に他ならない。まあ、全部イカれた未來論だけど誰もが自分論で生きればいいんじゃないか。
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