今日のランチは行きつけの沖縄料理屋さんだったんだけど、ここではいつも沖縄民謡が有線で流れていて、
ふと横を見たら、お爺さんが目を瞑り、有線に合わせてなかなかいい感じに歌ってたの。
そのうちに、そっと手のひらを小さくヒラヒラとさせながら上半身だけ踊り出してね。
「ああ、故郷を思い出してるんだろうな」って、そんな風に思ったよ。
何年経っても、どこで暮らしていても、故郷っていうのは魂に焼き付いているものだよね。
私の生まれ故郷は福島で、311を境に帰る場所を失ってしまった。
ようやく数年前に立ち入り禁止が解けたけれど、今生家には誰も住んでいない。
朽ちた空き家がただそこにポツンと佇んでいるだけ。
お婆ちゃんと過ごした日々も、みんなで囲んだ食事の暖かさも、全部全部、そこに置いてきたまま。
思い出をそっとハートの中から取り出して眺めてみては、なんだか悲しくなる。
なんだろうな。
みんな帰りたいんだな、故郷に。
故郷を失うというのは魂にポッカリと穴が開くような気持ちになるものだよ。
だから誰も奪わないで。
故郷を。
文化を。
言葉を。
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