何百年も変わらずただ黙々とあらゆる段階の米と向き合う杜氏・蔵人らがいなければ私たちの国の神事が支えられることはないのだ。
沈黙の仕事の中で「変えない」ことを使命とする人々がいることも、私は決して忘れない。
センセーショナルで派手な活躍の中にいる人々の存在は目につきやすいものだけれど、沈黙の働きの中で、国のスピリチュアルの根底を静かに支えている人々の深淵さはそれを凌駕するに余りある。
私はこの国の民族として、この国の精神の継承者として、これらを魂に深く刻み付けておこう。
いつか日本が「幻の国」と呼ばれることになろうとも、私の魂に刻まれたこれらの教えは、永遠にこの宇宙に響き続けるはずだから。