子供の頃から死が周りに溢れていた。
たくさんの死が身近にあり、
小学生のうちに
すでに何人もの友の死を見送った。
死は日常だった。
きっと、
私のスタートは死と共にあったのだと思う。
死とは何なのか？
悲しむべきものなのか？
悼むべきものなのか？
恐れるべきものなのか？
忌むべきものなのか？
それを知りたいという欲求が
私の「道」の原点だったんだろう。
突然死にかけたことあり。
また、
ゆっくりと死の気配を感じたことあり。
ガラス張りの集中管理室で
起きているのか寝ているのか分からない
ぼんやりとまどろんだ肉体と
妙に明晰な意識の中で
酸素テント越しに見る家族の顔。
そこでも思う。
死とは何なのか？、と。
生と死のボーダーは遠いように見えて
実は背中合わせだ。
死は不思議だ。
多分、私は死にとりつかれている。
ワクワクするような、恐ろしいような
美しいような、醜悪なような
荘厳なような、邪悪なような
死。
自分の星を覗き込む時、
もしかすると私は
「死の星」を探しているのかもしれない。
しかし
星々の世界はそれを遥かに越える深遠さで
「死」以上の何かを伝えてくる。
多分
死はゲートに過ぎない。
それは予感。
衝動的に書き記すこれは
私の命の爪痕。
言葉は命。
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