仏教絵画に「九相図」というものがある。
人の体が朽ちていく様子を描いたものであるが、それは諸行は無常であることの教え。
道端にて野ざらしの遺体と出会うことはなくなった昨今。
死は過剰包装され、自然の一部に溶け込むことはなくなってしまったのかもしれない。
何年前のことだったか、美術館の一角で行われていた日本画家「松井冬子画伯」の展覧会に偶然出会ったことがあるのだけれど、その作品たちの幽玄さに思わず息を飲んだことを今日は不思議と思い出している。
私の人生において、過去に仕事として多くのご遺体のお世話させていただくことができたことは「有難し経験」だったと今は思う。
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