電脳世界の海を漂うのは好きだ。
私は今日も雑多な情報をゴクゴク飲み込んで、未來フィルターを通して、いらんものはエラから遠慮なく捨て去っていく。
ああ、世界は「代弁者」を求めてるのではなかろうか、と今日の「海水」の味わいからは思うなど。
人々は「ジャッジマン」に感謝を捧げ、世界が正統であるよう求めている。
「この世」という海は、同じような濃度、同じような温度の海水が群れとなり、渦を作っているのかもしれない。
遠巻きに見ると見えてくるものがあるというのは「私の中」では本当のこと。
渦の中からは他の渦は見えなくなる。
だから注意深く渦を避けてこの大海を今日ものんびりと回遊していこうと思う。
毎日おもろいものを見て、ほっこりと笑おう。
そして時には孤独を愛でて泣いてもみよう。
自分が「正統」の鎖に繋がれないよう、するりと逃げ出してやろう。