星々のうた

占星術師未來のよしなしごと

🌙 あれは臨死体験だったのかもしれない


  

実はさ、その昔、臨死体験っぽい体験をしたことがあるんだよ。

  

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あれは中学の頃、喘息の発作が治まらなくて「いつもとは違う病院」の夜間救急に行ったんだよね。

 

それでお決まりのコースで点滴になったんだけども、なんというかこの日は、なんだか奇妙な胸騒ぎがしてさ・・・。

  

もうこの時点で喘息との付き合いはすでに長かったから、どんな治療をしてどんな流れで帰宅できるか入院になるかもわかるくらいに「病院慣れ」していたわけだけども、どうもこの日ばかりは奇妙に気持ちが落ち着かなかったのよ。

  

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手慣れた感じで点滴を用意する看護師さんと、付き添いの母の顔の両方を眺めながら、「このシーンをこの目にしっかりと焼き付けておこう」って、不思議とそう思ったんだよね。(だから今もありありと処置室の様子が思い出せるんだ)

  

看護師さんは私に横になって点滴を受けることを勧めてくれたんだけども、ここで背後から知らない男の人の声で「横になっちゃだめだよ」って言うのが聞こえて、「え?」と思ったんだけど、座って点滴を受けることにしたのよ。

  

看護師さんは点滴のボトルの液をツーっと管に流して、駆血帯を私の腕に締め、さあいざ打とう、っていう時、またさっきの男の人の声で「本当に点滴するの?」って聞こえてきたの。

  

サッと振り向いてもそこは壁で誰もいないし、こりゃあ私の変な不安感が幻聴になって聞こえているのだろうと、胸騒ぎを感じながらもいつものように点滴を受けたのね。

  

看護師さんは、ポタポタと落ちる液の速さを確かめるために点滴の方に目と意識が行ってて、私の方は見てない・・・。

  

と、その瞬間

ドドーッと冷や汗が出てきて、やっぱダメだった!と思って「看護師さん抜いてっ!!!」と叫んだ瞬間にもうわけがわからんようになって、多分前のめりに倒れたんだと思うんだけども、Pタイル貼りの床にしこたま頭をぶつけた瞬間に一瞬だけ気がついて、最後に見えたのは診察室の方から走ってくるドクターの足だった、ってわけ。(座って打ったから、派手に床に倒れてすぐに気づいてもらえた、という幸運)

  

そのバタバタと走ってくる足を見たときに、またあの男の人の声で「だ~から言ったじゃん!」と聞こえてきたところで、暗転。

  

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次に気づいた時には轟々と風を切る音が聞こえてて、どうも私は真っ暗な中を猛スピードでどこかに移動しているみたいな感じだった。

  

そして、その真っ暗な中、四角いスクリーンみたいなのがいくつもずーっと連なっているのが向こうの方から流れてくるのが見えてきて、視線をやると、その一コマ一コマが私が生まれてからのストーリーになってたのよ。本当に走馬灯みたいに(ベタかよw)

  

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それを見ながら、「あ~、これムーに書いてあった臨死体験と同じだわ~・・・、ってことは死ぬんですわね~ワタクシ」とか、悠長に思っていて

  

だんだん気持ちの良い暖かさを感じるようになってきて、ずっと向こうの方にはトンネルの出口のような光が見えてきたわけ。

  

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怖さとはなくて、それよりももうちょっと先を見たいような好奇心の方が強くて、「やっべ、死の体験だわこれ。ムフ」とか思いながら、ただ運ばれるままになってたのよ。

  

そしたら、またあの男の人の声で「このまま本当に行くの?」って聞こえてきて

  

いやあ、行きますよ~、だってあの先に何があるか見たいじゃん!

  

・・・・と思った瞬間・・・・・・

  

  

私ね、思い出しちゃったんですよ・・・・

  

  

  

ベッドの下に隠してある日記帳のことを(爆

   

      

ほらさ、中学生の書く日記よ?

もう、どんな恥ずかしい内容かは想像に難くないでしょ?w

  

もうね、それを思い出した瞬間

  

「死ねねえ!!!!あの日記帳を燃やすまでは死ねねえ!!!!」ってめちゃくちゃ我に返りましてね

  

   

真っ暗闇に向かって

  

「帰る、帰る、帰る、帰るーーー!!!!!」

  

って叫んだ瞬間

  

肉体の方の全開になってた(っぽい)眉間の感覚がシュワーーーッと閉じていく感じがして、

  

こう、その時の感じというのが形容しがたいんだけども、自分の肉体の中に眉間をゲートにして「落下していく」みたいな感じでね。

  

暗闇だったところから強烈に眩しい光のスパークと一緒に肉体の中に「落下」して、

  

パッと目が覚めた時の乗り物酔いしたかのような気分の悪さよ・・・w

  

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冷や汗と、母親が私の頬を叩く感覚と、ギャーギャーがなる声と、私の顔を覗き込むドクター、看護師さん、母親の異様さと・・・

  

しびれた体の感覚が戻ると同時にやってくる激しい吐き気と・・

  

眩しい蛍光灯と・・・

  

ぐるぐると回る目眩感と・・・・

  

・・・・ふーっと一息ついて

  

私は思ったのだ・・・

  

  

「よっしゃ、帰還・・・。速攻日記を破り捨てよう・・・」

  

と。

  

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おまけ:

結局はいつもと違う病院で受けた点滴の中身が、体に合わないものがあったのか、それともなんかのミスで違ったものが入っていたのかは、当時中学生だった自分はよくわからない。

  

ともかくそのまま救急車で転院になって、しばらく別の病院に入院になったわけだけども、無事に退院した後はすぐに日記を破り捨てたということは言わずもがな、そしてそれ以降「恥ずかしい日記」を書くことはなくなった、というわけ(笑

  

なので、永遠の命を得たい人は、めちゃくちゃ恥ずかしい日記を手書きにして家のどこかに置いておくといいんじゃないかな?

とか割と本気で思ってるよ!

おためしあれ!!!😂

 

  

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