私は今、強制的にオフグリッドにいるような状況に置かれている。
「どのタイムラインにも所属していない」
そんな感じ。
五感を刺激するように音楽を爆音で耳に流し込み、窓から吹き込んでくる風を肌で感じながらようやく「この世」に繋がっているような今。
「ああ、この世界は誰のせいでもないのだな」と深いところで感じている。
私たちは自分の好まない世界の状況を何者かのせいにして楽になりたがっているけれど、結局は何者のせいでもないのだなと深いところで今了解している。
そしてそれは私のせいでもないのだなとも分かる。
しかしこの了解は「諦め」ではない。
それは私がこの世界に対してどう「反応するか」という自由の宣言。
海の香りの混じる湿った風の心地良さよ。
気怠さを呼ぶ晩夏の熱気よ。
呼吸よ。
鼓動よ。
細胞よ。
原子よ。
光子よ。
零よ。
無限よ。
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